夜勤に伴う健康被害の一つに、ホルモンバランスの崩れがあります。本来人間は昼間に活動して夜に眠る様に体が出来ているので、夜に活動するのは体内時計に反しています。体内時計が狂ってしまうと、体調面で様々なトラブルが起きてしまいます。その健康被害を少しでも減らすためには、体の体内時計をずらすことが有効になってきます。
昼に就寝する場合はアイマスクや遮光カーテンで暗闇を作り、夜に活動する場合はできるだけ空間を明るくすることが有効です。そうして昼夜を逆転して体の体内時計をずらすと体が慣れ、ホルモンバランスが整ってきます。
しかし中には夜勤と日勤をくりかえす仕事もあります。そうした仕事に従事している人は体内時計をずらす間がないのが問題です。特に看護師は日勤と夜勤を繰り返す仕事の中でもストレスが多い仕事の上、女性はホルモンバランスが崩れやすくなってしまいます。
実際に看護師の中には夜勤による不眠やイライラ、過食等の健康被害を訴える人がいますが、この場合は帰宅後の行動で体内時計をカバーすることが可能です。看護師の仕事は常に気を張っているので、帰宅後は心身共に疲れている人がほとんどです。しかし帰宅後ずっとダラダラしていても疲れは取れないので、入浴で体をリラックスさせると良いです。この時、浴槽に好きな入浴剤を入れたり好きな香りのボディーソープやシャンプーを使うと心もリラックス出来ます。その後は部屋を暗くして、ぐっすり眠ると、体が「入浴の後は眠る」と習慣づけられるので体内時計の乱れをカバーできるようになります。入浴後は好きなパジャマなど服装を決めておくと、さらにリラックス出来るのでお勧めです。